2025(令和7)年6月28日(土)、九州教育経営学会第114回定例研究会が崇城大学にて開催されました。

当日は、梅雨明け宣言の翌日にあたり、例年より早く訪れた夏の熱気の中、72名の参加者が集いました。
2025年度総会ののち、8本の自由研究発表と公開シンポジウムが開催されました。大学の研究者、教育現場の実践者、教育行政機関の関係者など、多様な立場の参加者による活発な議論が交わされました。
総会の司会は鄭修娟(ジョン・スヨン)会員(九州産業大学)、自由研究発表第1分科会の司会は楊川会員(九州国際大学)、第2分科会の司会は柴田里彩会員(高知大学)が担当しました。

公開シンポジウムでは、「これからの教育経営を展望する―子ども参画の視点から―」をテーマに、熊本市教育長の遠藤洋路氏、合志市立合志楓の森中学校の小島孝介氏、韓国教育開発院の權純炯(クォン・スンヒョン)会員をお迎えし、兵庫教育大学の川上泰彦会員による指定討論を交えて議論を深めました。
議論では、オルタナティブ教育との対比の中で公教育の中での「子ども参画」をいかにとらえるか、高度な実践に向けた取り組みの始め方や環境の整え方、さらには登校していない子どもたちの声の位置づけといった多角的な論点が扱われました。
シンポジウムの趣旨説明と司会は原北祥悟会員(崇城大学)が務めました。

今回の定例研究会は、熊本県教育委員会および熊本市教育委員会のご後援をいただき、創設以来初めてとなる福岡県外での開催となりました。準備にあたっては、準備委員長の岩本晃代会員(崇城大学)をはじめ、大嶋康裕会員(崇城大学)、波多江俊介会員(熊本大学)、原北祥悟会員(崇城大学)に多大なるご尽力をいただきました。
会場校である崇城大学からは、中山泰宗副学長の温かい歓迎のご挨拶を賜るとともに、利便性の高い会場のご提供など物心両面からのご支援を頂戴しました。
今回は、従来より参加のある中国地方や韓国の会員に加え、開催地である熊本県、そして九州南部からの参加もあり、本学会の新たな展開を予感させる会となりました。当日ご来場いただいたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
次回、第115回定例研究会は、2025年11月9日(日)に福岡教育大学にて開催される予定です。